(塩 その4)

○ 「凄麺 函館塩ラーメン」(ヤマダイ)


 函館といえば塩ラーメン。どうして「函館イコール塩」となったのかは解りませんが、間違いなく塩なのです。

 この塩ラーメンは海産物の出汁が効いているということ。どのような旨みがスープに詰まっているのか、とても楽しみにしてお湯を注ぎました。

 4分後、蓋を開けて液体スープを入れると食欲をそそる香りがしてきました。チキンと海の香り。良い感じですね。

 まずはスープを一口。香り同様に出汁が効いているスープ。塩加減は丁度良いですね。ゴクゴクと飲めてしまいます。

 具はチャーシュー、メンマ、麩、ワカメ、長ネギの5種類。特にチャーシューとメンマはレトルトということで、メチャうまですよ。

 麺はノンフライのややちぢれ麺。ツルツルとした食感に加えてコシもそこそこ残っているので美味しく感じます。

 スープの旨みとレトルトチャーシューの美味しさが光る一品。手軽に函館を感じたい時にお薦めです。




凄麺函館塩ラーメン1



凄麺函館塩ラーメン2



凄麺函館塩ラーメン3







○ 「凄麺 冬の塩らーめん」(ヤマダイ)


 蓋を見たら一瞬「冬のソナタ」かと思いました。そんな雰囲気が漂っている塩ラーメン。

 美味しさのポイントは、うまさを引き立てる「決めのひと塩」ということで沖縄産「青い海粗塩」が採用されています。

 そして、濃厚背脂とレトルトの豚バラチャーシュー。美味しそうなものを次から次へと繰り出してくるカップ麺。はたしてどんな味なのか。

 と、その前。作ろうと思ってかやくや液体スープの袋を取り出したら凄く手に油が付いてしまいました。どんな作り方をしているのか解りませんが、要改善です。

 お湯を入れて5分。液体スープを入れると豚の良い香りがしてきましたが、手の油っぽさの方が気になりますね。

 まずはスープを一口。こってりとした背脂とあっさりとしたスープが良い感じで混ざっているのですが、手に付いた油が取れなくてイラっとしています。

 具はレトルトの豚バラチャーシュー、メンマ、長ネギの3種類。特にチャーシューはメチャウマなのですが、手に付いた油が気になって美味しさ半減です。

 麺はノンフライのややちぢれ麺。コシもあってツルツルとした食感が良いのですが、手に付いた油のせいで台無しです。

 このカップ麺は281種目として食べましたが、手が油だらけになったのはこれが初めてです。

 味云々より、これを何とかして欲しい一品。残念で残念で仕方がありません。



冬の塩ラーメン1



冬の塩ラーメン2



冬の塩ラーメン3







○ 「東京・池袋 塩そば」(十勝新津製麺)


 東京池袋にある「まるきゅうらあめん」というお店の塩そばを再現したというもの。

 このカップ麺を作っているのは十勝新津製麺さん。このメーカーは有名店を再現することを得意とするメーカー。

 こういうメーカーは貴重ですよね。なかなか旅費を捻出するのは大変なこと。お湯を入れて3分で味わえる有名店の味を作り出してくれるのですから。

 まずはスープを一口いただきます。鶏ガラスープがベースになっているのかな。他にも海産物系のスープが混ざっているような味がします。

 塩加減も抜群のバランス。とても美味しいスープと言わざるを得ません。

 具はチャーシュー、メンマ、長ネギの3種類。特にチャーシューとメンマはレトルトなので味わいが格別です。ひょっとしたら鶏肉も混ざっていたのかも。

 麺は氷結乾燥ノンフライ麺。ちょっと細めでストレートタイプなのですが、コシがきちんと残っていてとても美味しく感じます。

 この店のラーメンを食べたことがないですが、カップ麺でこれだけの美味しさなのですからね。是非本物を食べてみたいと思わせる一品。素晴らしいです。



東京・池袋塩そば1



東京・池袋塩そば2



東京・池袋塩そば3







○ 「カップヌードル ネギしお豚カルビ」(日清)


 元祖カップ麺であるカップヌードル。そのネギ塩豚カルビバージョンです。

 カップヌードルシリーズは色々と登場していますが、いつもいつも個性的なものばかり。今回もどのような感じに仕上がっているのかとても楽しみです。

 期待を込めてお湯を注ぎ3分待ちました。蓋を開けると豚系のスープの香り、そして胡椒の香りがしてきました。とても食欲をそそりますね。

 早速、スープを一口いただきます。豚カルビのエキスがしっかりと染みこんだスープ。胡椒もピリリと効いていてとても美味しいですね。

 具は豚カルビ、タマゴ、赤ピーマン、ゴマ、長ネギの5種類。それぞれの具は細かいのですが、しっかりと味わえますね。特に豚カルビは美味しいです。

 麺はスナック麺タイプ。カップヌードルとしてお馴染みの麺です。これはこのままで十分ですね。カップヌードルはこの麺以外あり得ません。

 小さな器にたくさんの美味しさを詰め込んだ。まさにそんな感じがする一品。これからも生き延びて欲しいものです。




カップヌードルネギしお豚カルビ1



カップヌードルネギしお豚カルビ2



カップヌードルネギしお豚カルビ3







○ 「匠 芳醇だし塩」(マルちゃん)


 高級感漂うカップ麺。カップ麺というより料亭のお料理といった感じがします。

 ウリは出汁の効いたスープということで、お湯を入れる前からとても楽しみです。鶏ガラかな?豚系かな?いろんなことを想像しちゃいました。

 お湯を入れて4分。液体スープに粉末スープ、あと乗せかやくにレトルトかやくを入れると出来上がり。全て後入れなのですね。

 まずはスープを一口いただきます。鶏の香りがしたので鶏ガラかと思ったのですが、そうでもない。豚系も混ざっていますね。塩加減も丁度良くとても美味しいです。

 具は鶏モモチャーシュー、メンマ、ゴマ、長ネギの4種類。特にレトルトの鶏モモは抜群に美味しいです。柔らかくとてもジューシーですね。

 麺はノンフライのややちぢれ麺。そして、細麺なのにコシも残っています。この麺はなんといっても食感が良いですね。

 スープ、具、麺。全てにおいて満足する一品。ちょっとしたラーメン屋に行くよりもこのカップ麺を食べた方が美味しいかもしれません。




匠 芳醇だし塩1



匠 芳醇だし塩2



匠 芳醇だし塩3








○ 「デカ王 じゃが塩バター味」(日清)


 でかい、でかい。本当にとにかくでかい。そのデカ王シリーズからじゃが塩バター味バージョンの登場です。

 普通のカップ麺の2倍の量があります。普通はそれだけあったら飽きそうなのですが、美味しければ全部食べられるはず。このカップ麺はたしてどうなのか。

 お湯を入れて3分。蓋を開けてバター風味キューブを入れるとバターの香りがしてきました。そして、粗挽き胡椒の香りも良い感じですね。

 まずはスープを一口いただきます。胡椒がピリッと効いた塩味のスープにバターのまろやかさが加わって良い感じになっています。とても美味しいですね。

 具はジャガイモ、キャベツ、コーン、赤ピーマンの4種類。ジャガイモの味わいも良いのですが、タップリと入ったコーンが甘くて良いですね。

 麺はノーマルタイプのややちぢれ麺。麺自体は可もなく不可もなく美味しいのですが、なんといっても量がハンパじゃありません。メチャ多いですね。

 腹が減ってどうしようもない時にお薦めの一品。ピリッと効いたスープとたくさんのコーンが印象的。結構、美味しかったです。



デカ王 じゃが塩バター味1



デカ王 じゃが塩バター味2



デカ王 じゃが塩バター味3






○ 「カウボーイのしおラーメン」(カウボーイ)


 札幌にある大型スーパーが企画して世に送り出したカップ麺。そのしおラーメンバージョンです。

 「麺工房でじっくり乾燥させたこだわりの高級麺」、「こだわりのスープ」等々、かなり味には自信があるようです。どんな味なのかとても楽しみですね。

 お湯を入れて4分。液体スープとレトルト具材を入れると鶏ガラとチャーシューの食欲をそそる香りがしてきました。かなり本格的ですね。

 まずはスープを一口いただきます。香り同様に鶏ガラの出汁が効いたあっさりとしたスープ。塩加減も丁度良いしとても美味しいスープですね。

 具はチャーシュー、メンマの2種類。長ネギが無いのがちょっと寂しいのですが、なんといってもチャーシューがメチャウマ。メンマもシャキシャキしています。

 麺はノンフライの細麺。どちらかというとストレート麺に近いような気がします。ツルツルとした食感とコシの感じがなんとも美味しいですね。

 地方の大型スーパーブランドだからとなめていたら大変な一品。それもそのはず、数々の有名ラーメン店のカップ麺を再現している十勝新津製麺の製造なのです。



カウボーイのしおラーメン1



カウボーイのしおラーメン2



カウボーイのしおラーメン3








○ 「塩 ひるがお」(寿がきや)


 東京環七で昼間は「ひるがお」、夜は「せたが屋」という名前で営業しているラーメン屋さんのカップ麺です。

 麺やスープにこだわりがある塩ラーメン。カップ麺になるくらいですからね。とても美味しいのは間違いない。どんなに美味しいのか期待しながらお湯をいれました。

 4分後に蓋を開けて液体スープを注ぎ、レトルトチャーシューとメンマ、そして後乗せかやくを投入すると海鮮の良い香りがしてきました。

 早速、スープを一口いただくと、いろんなエキスが口の中に広がってきました。鶏、豚、昆布、煮干し。これだけ混ぜてもこんなに美味しいのですね。

 具はチャーシュー、メンマ、長ネギの3種類。この他にホタテフレークや柚子が混ざっていますが細かすぎてよく解りません。でも、風味はとても良いですよ。

 そして、レトルトのチャーシューがとてもジューシーでメチャウマです。メンマもシャキシャキして美味しいですね。

 麺はノンフライのちぢれ麺。よく見ると麺の太さがバラバラなのですよね。太さの違う麺が合わさるとこんな食感になるのか。新たな発見です。

 凝ったスープと麺が特徴的な一品。凝りすぎると駄目になるパターンが多いのですが上手くいった良い例ですね。ホントに美味しかったです。




塩ひるがお1



塩ひるがお2



塩ひるがお3






○ 「シーフードヌードル」(サンヨー食品)


 各メーカーから発売されているシーフードヌードル。やはり、シーフードと名乗る以上は魚介系の出汁が効いていて欲しい。

 そんなことを切に願うわけであります。最近、その辺が上手くできていない製品が出てきている中、このカップ麺ははたしてどうなのか。

 期待と不安が入り交じった気持ちでお湯を入れました。3分後、蓋を開けると海産物の良い香りがしてきました。ワクワクしてきますね。

 早速、スープを一口いただきます。貝柱系のエキスが詰まっているスープ。わりとあっさり目なのですが、出汁はしっかり効いていて美味しいですね。

 具はイカ、カニかま、タマゴ、キャベツ、長ネギの5種類。全体量と比較すると量の多い具。味わいもしっかりとしていてとても良い感じとなっています。

 麺はスナック麺タイプ。結構柔らかめなのですが、スープと一緒にいただくととても美味しく味わえます。

 ついつい本家と比較したくなるのですが、これはこれで十分にいける一品。本家以外は信じないという方にお薦めですね。



サンヨーシーフード1



サンヨーシーフード2



サンヨーシーフード3






○ 「渾身の塩ラーメン」(寿がきや)


 まろやかな宮古島の自然塩「雪塩」、そして、コクのある「名古屋コーチンだし」を採用したカップ麺。

 たかがカップ麺にこのような素材を採用して良いのか。一瞬、そんなことを思いますが、されどカップ麺。ご丁重にお湯を入れました。

 4分後に蓋を開けて液体スープを注ぐと鶏出汁の良い香りが鼻いっぱいに漂ってきました。

 今まで食べた中でも指折りの良い香り。これが名古屋コーチンなんだと思っても瞬時に見分けがつかなかったことがちょっと悔しいです。

 早速、スープを一口いただきます。鶏の脂と鶏の出汁。その中に染みこんだ塩味が何とも言えないくらいに美味しいですね。

 具は鶏のつくね、小松菜、クコの実、長ネギの4種類。つくねの味わいの良さもさることながらクコの実には驚きです。カップ麺にはホント珍しいですね。

 麺はノンフライのややちぢれ麺。ツルツルとした食感に加えて、モチモチとした歯ごたえ。出汁の効いたスープともよく絡んでとても美味しいです。

 出汁と塩だけじゃなく、具もさらに一工夫した一品。されどカップ麺というのを五感で感じることができますよ。本当にお薦めです。



渾身の塩ラーメン1



渾身の塩ラーメン2



渾身の塩ラーメン3










© Rakuten Group, Inc.